C'est la vie!

La vie du Burkina. Jour:076

2010.09.05


La vie du Burkina. Jour:076・Le dos des parents(親の背中)

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<トマトライス>

自分が初めて火を使って料理をしたのはいつのことだったか?
小学校高学年の頃だったような気がする。

あれはテレビの料理番組を見たのがきっかけだった。
その日のレシピ、トマトライスなら自分でも作れるような気がしたのである。

トマトを1cm角に切って、バター、塩、コショウ、ご飯と一緒に炒める。
もう少しパセリとか彩りになるものが入ってたのだろうが、
うちにそれがあったわけでもなく、自分自身必要だとも思わなかったので、
そのときも今でもそれしか記憶していない。

いざ作ってみるとトマトは1cm角にならない。
そしてフライパンは重かった。

母親が毎日やっている料理という仕事はそんな簡単なものじゃないと初めて気付く。
そんな思い出がトマトライスにはある。

Burkinaで手に入るタイ米は、白ご飯として食べるにはパサパサしている。
そこで自分は炒めて食べることが多い。
トマトはBurkinaでも簡単に手に入るので、
そうすると<今日の献立>にトマトライスも自然と登場する。

今は玉ねぎやニンニクやバジルを加えたり、ブイヨンも味付けに使っている。
あの頃に比べると手慣れたものである。
こっちに来てから随分美味くもなったと思う。


現代は便利な世の中で、インターネットで様々な料理のレシピが見つかる。
けれど、自宅でネットができるようになった今も、別段自分は世話にならない。
でも、自分で言うのもなんだが、そんなに料理に失敗しない。

それはなぜかを考えると、
小さい頃から母親がキッチンに立つところをよく見ていたからだと思う。

昔住んでいた家にはキッチンに小さな窓があり、
その窓が壁から少しくぼんだ感じでついていたので、
ちょうど小さな子どもが腰掛けられるようになっていた。
そこから母の料理を眺めていたのを今でもはっきり思い出す。
新しい家に引っ越してからもキッチンはよく見えるところにあって、
手伝いも同世代の男友達よりはよくしたと思う。

そんな環境が自分を育ててくれたのだと思うのだ。

なんとなく見てきたその見よう見まねが、自分の料理のベースになってる。
だから母が使わなかった食材や調味料はやっぱりあまり使おうとは思わない。
無茶をしないから失敗も少ない。
そろそろ料理のレパートリーを増やそうかとネットを開いてみようかとも思うが、
そんな土台を築いてくれた我が家の環境(間取りにも人にも)には感謝している。

カウンター式のキッチンより手元がよく見えた。
DS全盛期より少し早く産まれたおかげで、
ひとり部屋にこもってゲームすることも幾分少なかっただろう(もちろんテレビゲームには十分お世話になったが)。
そして何より仕事で疲れて帰って来ても、料理をしてくれる母親が自分にはいたのである。

子は親の背中を見て育つと言うが、まさにそれである。



ときどきここにコメントをくれるうちの父は、イラストを描いて自分と弟を育ててくれた。
今自分が協力隊にいる理由を考えれば、自分のやりたいことを仕事にしている父の影響は計り知れない。
これからの生き方にもきっとそうである。

大学入試を控えた頃、自分は安定した職業に就くと心に決めていたが、
いざ多くの同世代が社会に出る年齢に達したとき、その考えはほとんど無くなっていた。

お父さんの描いた絵の載った教科書で勉強できる子どもはそうはいない。
それは子どもとして誇らしかった。
そんな誇れる親父に自分も慣れたら素敵ではないか。

そんな考えがこの数年で芽生えたのである。


日本では大学の同期も後輩も立派に働いている。
中学時代の一番の友人はもう家族を築いた。
自分はまだ大人になりきれていないからここにいるのかもしれないと思うこともある。
けれどMr.childrenの『花』に、

~同年代の友人たちが家族を築いてく、人生観は様々そう誰もが知ってる~

という歌詞がある。
少し世間とズレた人生観なのかもしれないが、それもまた人生。
C'est aussi la vie.

うちの家族は弟も自分も健やかに育った方だと思うし、
子どもは安定うんぬんより、筋が通って納得して生きている親のもとでちゃんと育つと思う。

迷ったときは、背中で語れる人間になれるか、
それを道しるべにしたいと思う。


我が家の次男坊は高3で受験生。
親や兄の背中を見て彼はどう思ってるのか知らないが、
進路大いに悩んで、納得のいく方を選んで欲しいと思う。

兄にできたこと以上のことが君にはできる!

コツコツ努力してるもんねぇ。



今日のつぶやき:
カウンター式のキッチン・抱っこバンド、親は子が見えて安心かもしれないが、見えるから親が全部やってしまう。壁に向いたキッチン・おんぶ紐の方が、子が親を見て自ら育つし、しっかり主張できる子になると思う。
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by nao24d | 2010-09-05 12:00 | Au Burkina Faso