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Un nuage météorique et un baobab.

2011.10.08


31日目・Un nuage météorique et un baobab(流星群と1本のバオバブ)

今日はりゅう座流星群が観られる日。
日本時間の9日午前2時と、午前5時に極大を迎えるということだった。
今年は13年に1度の当たり年、ということでかなり期待していた。

より沢山流れるとされる2回目のピークがちょうど8日午後8時にあたるBurkinaは、
日本に比べると好条件(午前5時はかなり空が明るい為観測が難しい)。
そこで同任地の後輩隊員とうちのガルディアン(以下ガル、警備員)、そしてガルの友人を連れて、
Koupéla近隣の村のバオバブの近くで天体観測することにした。

しかし雨季の最中であるBurkinaは、
今日も薄雲が多く月の光がかなり反射して星がよく見えない。
ライト無しで自転車を漕げるほど、街灯が無いところでも明るかったのだ。

んん、これは時間帯は好条件でも厳しいか?と思っていたけれど、
8時からそこでねばると、無事に1時間で10個ほどは観測することができた。
明るさに負けなかった流星がしっかりと、ゆっくりとした軌跡を見せてくれたのだ。

愛機NikonD300Sは結局流星を捉えることはできなかったけれど、
天体の日周運動とバオバブのコラボレーションだけで素晴らしい写真になっていた。
d0159222_226363.jpg
<星空とバオバブ>

ふたご座流星群は是非カメラに収めたいところだ。


ところで、この写真に写るバオバブの木は、
サバンナの王者にふさわしい風格を備えたいわばこの地域のシンボルであり、
また葉や実や花の栄養価が高く、食用、薬用に用いられ、
ときにサバンナの助産師と呼ばれるほど、土地の人々の生活にとって有用な樹木でもある。

文化人類学者の川田順造氏は、その著書"サバンナの博物誌"で、

"西アフリカのこの地方で古くから王国を築いていたモシ族の、
むかしの王墓のしるしになっていることもあり、
その根元には、毎年何度となくいけにえの血がそそがれる。"


と記しており、崇敬の対象となっていることも伺える。

実際今日現地に到着した時、
その木に近づこうとするとガルが、
"夜はあぶないからその木に近づいてはいけない"と忠告してきた。

"金曜日の夜は俺たちはここを通ることすらできないんだ"とも言う。

コミュニティの王様、Naaba(ナーバ)と呼ばれる人や、
年配者だけが夜にその木に近づくことを許され、
その木に対して様々な儀式を行うらしいが、
それはその儀式に関与できる人たちだけが知ることで、
何をしているのか、若い彼らは知ることすらできないのだそうだった。

星の王子様を通じて、日本の私たちの多くも知るバオバブの木。
私たちをひときわ惹きつけるその大木のふもとで、
夜、とくに金曜日の夜、何が起こるのか、謎は深まるばかりである。


遠い宇宙の星々に想いを馳せ、
古からのアフリカの文化に触れ、とても文化的な土曜の夜だった。
最後の記念写真のポーズが"アチョー"みたいな感じなのが意味わからなかったけど。
d0159222_2272393.jpg
<星空と神聖な木を前にはっちゃける現地人と日本人の図>
注:このポーズをリクエストしたのはBurkinabé、私たちは非常にノリの良い日本人である 苦笑
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by nao24d | 2011-10-08 23:00 | 宗教・文化・習慣