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C'est la vie!

Le paludisme

2011.10.25


48日目・Le paludisme(マラリア)

このBlogに最近良く登場する、マンビ・アニセの兄弟のお兄ちゃん、マンビがマラリアに罹った。

今日いつものようにヨーグルトを買いに行くと、おねむの弟と一緒にござで寝ていて、
"お、珍しくお昼寝かぁ"と思ったら、
お母さんが"マラリアなのよ"、とサラッと言ってきた。

この国では日本人が風邪ひいたって言うみたいに、
みんなサラッと、俺今日マラリアなんだよね、とかって言う。
この間も、家具屋の兄ちゃんがマラリアなんだよね、って言いながら家具仕上げてくれたし…

JICAではマラリアに警戒するようにとノイローゼになりそうなくらい注意されてるので、
配属前はとにかくやばい病気だと思っていたし、
協力隊には蚊帳の普及とか、蚊が増えんように水溜り埋めましょうとか
(ハマダラカがマラリア原虫を媒介する)、
そういう啓発をして回る職種があり、ブルキナにも数名隊員がいた(以前は)こともあって、
隊員も事務所もJICA一丸となってマラリアを戦おう!みたいな気概を感じるというか、
"驚異のマラリア"的なイメージが我々にはあるのだが、

任地に着いてみると、住民の危機感とはかなり温度差があるのが実情で、
最初はかなり驚いたのを覚えている。

ただ、マラリアはこの国の死因No.1らしい、やはり恐ろしい病気なのである。

しかしこの国には、まだまだ蚊帳を使わないでいる人が多いので、罹る人口がそもそも多い、
ある意味、一般的な病気。
治る人ももちろん多いから、慣れのせいで"またマラリアか"と、何度も罹ってる人がなめてることも多いように思う。
おそらくこの油断も、死者を増加させている一因であろうと思う。

そして風邪みたいな症状で始まり、
しかも周期的に発熱・解熱するから、一旦下がった時に治ったと勘違いし、
対応が遅れ得る(現地人に言わせると感覚的に風邪とは違うとわかるらしいが)ことも、
重症化の要因として挙げられる。

最終的な死因としては、重症化することによって起こる合併症が怖い。
脳炎など併発する恐れがあるのだ。
周期的に発熱するのは赤血球が破壊されるときらしいが、
破壊、次の赤血球に寄生、破壊、寄生と繰り返して、破壊された赤血球が血管に詰まったりすることもあるらしい。
そうなるとかなり危険。

と、危険な病気ではあるが、
予防薬も貰っているし、フォローもしっかりされてる協力隊員はほぼ死なない。
危なくなれば国外輸送されてでも治療する環境を整えてもらえるから。

実際私が罹患したときも、
かなり大量のマラリア原虫が血中に確認されたけれど、
キニーネという強力な点滴を72時間打ち続けて全部駆除してもらったことがある。
参考:私がマラリア罹ったときの日記

ただそういう点滴の処方とかは金銭的に現地の普通の人には難しいわけだし、
同じように予防薬も高い。

だから蚊帳を張ることがまず第一に必要。
そして早めに治療を開始すれば重症化することも防ぐことができる。
この2本がマラリア対策の柱だろう。

マンビやアニセが蚊帳張ってるのか気になるところだ。
が、しかし今日もござで寝てたので、蚊帳が家にあったとしても、
彼らは罹患リスクに常にさらされている気もする。
あんまりよろしくない傾向。

しかしサラッとマラリアなの、と言ってきたお母さんではあるが、
鬼の形相で薬を飲ませていたから、きっとマラリアをなめてかかってるわけではなさそうだったので、
2つ目のポイントはどうやら押さえてくれているらしい。
(マンビは大泣きして、薬を吐くほど嫌がった)

ポカリとか冷えピタとか気休めに持って行ったけど、
とにかく早く彼が全快することを祈るばかりだ。

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<水溜り対策>
ちなみに雨季はそろそろ終わり、この先乾季は蚊が減るのでマラリア罹患リスクが下がるが、
雨が降った際にボウフラが湧かないようにと水溜りを埋める活動が任地でも行われている。
この活動では取り壊された建物のブロックを砕いて、道路のくぼみを埋めているので、
廃材の有効活用にも繋がっており、素晴らしい取り組みだと思っている。

退避が無ければ行いたい活動だったのだが、
私が関与せずとも、住民の手で行われており、非常に良かった。
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by nao24d | 2011-10-25 23:00 | 任地・生活