C'est la vie!

カウンターパート

2011.12.08


92日目・カウンターパート

私のカウンターパートはBurkinabéらしくない。

PCが欲しい、カメラが欲しい、
帰るとき冷蔵庫譲ってくれ、

そういうことを、一切言わない。

飴が欲しいとすら、言わない。

でも、退避の際、私が使わないPCを彼に渡して帰ると、
彼はそれを大いに活用し、再赴任後、毎日毎日恐ろしい量の仕事をするようになっていた。
日々膨大なドキュメントを作成している。

また再赴任の際デジカメをお土産にしたら、彼はすぐさま街の環境の問題点を撮影し始めた。

プライベートの写真9;仕事の写真1ぐらいで構わないと思って渡したのに、
ほとんど逆の割合で活用してくれており、もっと良いものをあげれば良かったと思うほど感動している。

ねだって、いつまでも他者に依存することを彼は恥だと思っている。
彼は人一倍プライドを持って生きている。


衛生啓発の手法を学びに首都に行ったとき、
その研修のあとの食事の席で、レストランの不衛生さを嘆き、食べずに帰ってしまったこともあった。
無料で食事ができたので、他の参加者は何の疑問も無く食べていたのにもかかわらずだ。

また、その研修の1週間、彼は同じ服を一度も着てくることがなかった。
上下の服のコーディネートから、それに合わせた、靴、靴下選びまで徹底している。
ここまで来ると、Burkina化してしまった日本人よりも、よっぽど衛生に厳しく、清潔だと思う。

彼はNoがはっきり言える、信念をもって行動できる人である。


彼は仕事の報酬は仕事だ、と言わんばかりに働く、
働いても公務員の彼の報酬は変わらないのにも関わらず働く。

省庁のお偉いさんが、自分の為に働いていることを知っていて、
先進国のプロジェクトを呼ぶだけ呼んで、お金を引っ張ってくるだけ引っ張って、
そこで導入された技術が、方法が、ドナーが撤退したあと継続しないことについて問題意識を持っている。

自分ならば、プロジェクトを任されれば、自分たち自身で継続する術を考えていけると言う。
人の為に働けると言う。

そんな心構えの問題だけでなく、実際彼には能力がある。
口で言うだけでなく、実現できる力がある。


しかし、現状その能力を持て余している。

彼はもし大きなプロジェクトを任せてもらえれば、いつでも環境省を辞める覚悟があるという。

プロジェクトは期限が決まっているわけで、安定しているとは言い難い、と話しても、
彼はそこでしっかり働けば、次の職場が自然と見つかることを知っている。

私は、今日も彼と環境教育をしに行って、
彼の能力に感服し、またまだまだ出来るのに勿体ないと思った。

JICAが彼の能力を活かせるかどうかはわからない。
でも、なんらかのプロジェクトにかかわれば、
少なくとも彼はここにいるより、Burkinaの発展に貢献できるのではないか?と私は思う。
彼の能力が活きる機会、活躍の場が、彼に与えられないものかと、切に思う。

一ボランティアの私が言うのもおかしな話だとは思うのだが…


こんな同僚と出逢うことが出来て、私は本当に幸せだと思う。
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<自慢のカウンターパート>
今日も上下えんじ色で統一し、靴も茶色を履いてきたおしゃれなS氏。
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by nao24d | 2011-12-08 15:00 | 活動・配属先