C'est la vie!

厨芥屋さん

2011.12.05


89日目・厨芥屋さん

明治期には厨芥屋さんという職業があって、
ゴミを集める事を生業としている人たちがいた。

し尿も肥溜行きで、その当時は今の"廃棄物"が全て有価物だったと言えるかもしれない。

その後厨芥屋さんが衰退し、肥溜が使われなくなったのは、
経済成長により、生ゴミやし尿の価値が下がっていったからだとされる。
そして、誰も手をつけなくなったため、税金で処理をする形に変わっていった。


Burkinaでは、当時の日本とゴミの組成は違うものの、
まだゴミの価値が高い状態が続いている。

枯れ葉や紙類などを燃やした灰は肥料に用いているし、
人糞は使わないが、家畜の糞は肥料としてだけでなく、住宅の建材としても用いるほど。
生ゴミは家畜の餌となり、
ペットボトルは再使用、缶もどこかで売れるらしい。

この状況では役所が請け負わなくてはならないほどのゴミ処理へのニーズがあるとは言い難い、
特に人口規模がそこそこで、決して潤っているとは言えない地方都市では。

このため、上記にあてはまらないタイプのゴミを出している家庭は、
特別にお金を払って厨芥屋さんに回収してもらうことになる。
もっとも、彼女らは運んで投棄するだけなので、有価物を回収して利用していた日本のそれとは少し違う
(明治期の厨芥屋さんはその名の通り生ゴミを集めてそれを灰にするなどして儲けていたわけだが、
ここのはただ運搬し投棄するだけ、と少し趣向が違うので、厨芥屋というよりただの埖屋というのが正しいかもしれない)。

私の任地には厨芥屋さん(ここではゴミ回収してくれる人をそう呼ぶことにする)が1つある。
前述の通り役所が先頭をきってゴミ処理しているわけではないが、一応この団体は市役所からの委託である。
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<市役所という表示の入ったロバ車>

しかし、現状2年間報酬にあたるものは支払われておらず(当初約束されていたにも関わらず)、
回収を依頼した各家庭から支払われる料金だけで運営されている。

そして、最終的に投棄する場所までは7キロ以上の道のり、
往復で15キロもかかるという(これも一応市役所が確保した土地ということ)。

我が家のゴミの回収日だったこともあり、今朝の作業に少し同行してみたが、
今日はマダムがたった1人で回収しており、なかなかキツイ仕事だなと思った。
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<ひとりきりでの作業>

しかも、ゴミ箱を設置していても、周囲にゴミが散らかっている家庭では、
彼女は掃き掃除までしなくてはならず、
ただでさえ、長い道のりを歩く長時間の作業であるのに、ここでもタイムロスを余儀なくされている。
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<散らかったゴミの掃除>

さらにこの間この団体のプレジデント(リーダー)と話をしたら、回収料金の支払いも滞りが目立つとの事。
中途半端にしか関わってくれない市役所にも問題があるが、彼女ら自身の取り組み方にも改善の余地はありそうだ。

今後は…
この団体の運営方法の見直し(帳簿をしっかりつける、支払いの催促をする、ゴミ箱設置数を増やす営業活動をする)、
それと市役所への労働環境改善の依頼、
この2点もしっかりしていかなくてはならないと思った。

Burkinaの社会の成熟度合い、ゴミ組成状況からすれば、
まだまだこの街でのゴミ管理には彼女たちの力が大きいだろうから。
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by nao24d | 2011-12-05 22:00 | 活動・配属先