C'est la vie!

Canari(カナリ)

2012.04.25

231日目・Canari(カナリ)

CanariとはBurkinaの家庭でごく一般的に用いられている土器で、瓶(かめ)ないし壺のようなもの。
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<市場に並ぶCanari(カナリ)>

このCanariの中に入れると水が冷たくなって美味しい、とBurkinabéは言うのだが、
冷暗所に置いているから単に冷たく感じるのだろうと思って、今まではさらっと受け流していた。

しかし、最近読んだある本の中でロレックス賞(ロレックス賞のサイトはコチラ)というものを知り、
そこでCanariにそっくりな土器で作られた「自然の力で中の食料を冷却するシステム」というのを発見して、
Canariが水を冷やすメカニズムを知ることになった。
水を入れると、それがCanariの表面を伝って蒸発するとき、その気化熱で確かに内部の温度を下げるのだ。

そして中に水を入れた場合だけ温度が下がるCanariとは違い、
賞を獲った冷却システムは二重の構造になっており(pot in potとも言われる)、
間に敷き詰めた湿った土の水分が外側の壁を伝って蒸発する際に温度が下がる仕組みになっている。

Burkinaではまだまだ冷蔵庫の普及率は低く、
暑い暑い今の時期、食料の保存はこの技術が生み出されたNigeria同様容易ではない。
そこで、うちの任地でもニーズがあるのではないか?と試験的に作ってみることにした。

と言ったもののやるのは自分ではなく、
Canari職人のマダムが作ってくれたのだが、
普段のCanari作りと違った分、やはり写真やイラストどおりにはなかなか作れないらしく、
終始見守りつついろいろ注文を聞いてもらいながら作業をして頂くことになった。
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<作業中の様子>

今は乾燥させる行程で、
3日後の土曜から次の月曜まで、毎日夕方ごろに焼かれて完成らしい。


ところで、Nigeriaではおそらく受賞者含め、男性もこの土器づくりに参加しているのではないかと思われるが、
Burkinaではほぼ100%女性がつくるものらしい。

Burkinaにはところどころそういう男女の役割みたいなのがあって、
例えば野菜のサラダを作って売るのは女性で、男性は肉を焼いて売るだとか、
シアバターの収穫・加工も女性しか行えないだとか、
植物にまつわるのは労働は女性、獣にまつわるのは基本男性という分担になっている。

そして土器づくりは女性の仕事という代わりに、男性は鍛冶(金属加工)をやるのだそうだ。
確かに鍛冶屋さんには男性しかいない。

ということで、もしこの冷却システムが普及することになれば、
料理をする女性たちの家事を少し楽になるだけでなく、職人の女性らの収入向上も見込めそうで、
上手くいけば何とも面白い広がりを見せてくれるんじゃないか?という気がしている。


そうは言ってもまだ試作段階。
Canariに入れた水が確かに冷たいことは確認済みではあるものの、
本当にこの方法で食料が冷却保存できるのか、(結果にはワクワクしているものの)まだ確証はないという状況。

試作の結果はまた来週にでも、そしてどんな広がりを見せるかは追って報告しようと思う。
乞うご期待!
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<成形をを終えたマダム>

週末首都で温度計忘れず入手すること!
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by nao24d | 2012-04-26 10:02 | 活動・配属先