「ほっ」と。キャンペーン

C'est la vie!

<   2010年 12月 ( 1 )   > この月の画像一覧

La vie du Burkina. Jour:188

2010.12.26


La vie du Burkina. Jour:188・中国人が好かれる理由

d0159222_813263.jpg
<子どもたち>

街を歩いているとかけられる言葉(頻度順@任地)

1.なっさーら(モレ語=現地語で「白人」の意味)
2.しのわ(フランス語で「中国人」)
3.もなみー(フランス語で「私の友だち」)
4.じゃぽね(フランス語で「日本人」)
5.ぶらん(フランス語で「白人」)

3.までが8割。
つまりかなりの頻度で中国人と呼ばれる。
しかし「じゃぽね」と言われることは稀だ。


ならば中国人がこの国に多いのか?と言うと、
街で中国人を見かけることはほとんどない(国交が無いから0人かも)。
首都でたまーに台湾人を見る程度。
それよりも印象としては韓国人の方がずっと多いし、
日本人のボランティアは全国で88人ほどいて、
その他専門家やJICA、大使館関係者を合わせると100人は軽く超えている。

なのになぜ日本人が認識されないのか??


2010年ももう年の瀬だが、
今年は日本は中国に良いようにやられた感がする。
尖閣諸島問題からの一連の態度。
日本国民としては、若干中国という国のやり方が腹立たしかった。

そんなこんなで「しのわ」とこられると若干カチンときてしまったりする。

そんなときは大声で、
じゅねぱしのわ!(私は中国人ではない!)
じゅすぃじゃぽね!(日本人だ!)
と叫ぶ。

もちろんBurkinaの人々に悪気は毛頭ない。
しかもBurkina政府は中国ではなく台湾を正式な中国と認めている数少ない国家なので、
私が不快感を抱いている「中国」とは違う国を中国としているわけだ。


それでもイラっとするので、中国をどう思っているのか聞いたことがある。

するとあるBukinabéは
「中国産の安い製品が入ってきたおかげで私たちの生活の水準が大きく向上したわけだから、
当然中国には感謝しているよ。」
と答えた。

映画好きなBurkinabéは、
ジェット・リーとジャッキー・チェンを英雄視しているようなところもある。

一方で、
日本製の製品のクオリティは誰もが認めているものの、
それはフランスの商品と大して差の無い「高級品」でしかなく、
庶民にとっては日本が暮らしを変えてくれたという実感がない。

そして映画は全く入ってきていないと言っても良い位で、
日本人の英雄はこの国には存在しない。


つまりそう、
考えれば考える程腹立たしくもなってくるが、
中国はBurkinabéにとって完全に良い国で、
反対に日本はODAを投入し、協力隊を送っているのに、彼らの心にほとんどかすっていないのである。

いや、むしろ日本人が歩くことで、さらに中国の良いイメージが増幅されていることすらあり得る話だ。
これらが、あの屈託の無い笑顔での「しのわ」の理由ではないだろうか。


だとしたら日本は何のためにこんな外交政策を取るのだろう。
虚しくはないか?
もっとも、日本も完全なお人よしで援助をしているわけではないから、
良い国だとかどうとか主張するのはナンセンスだとは思う。

ではなぜ日本はODAを入れるのだろう。
それにはいくつかの理由がある。

それは開発途上国の人を何とかしたい!という気持ちというよりも、

先進国としての責任
常任理事国入りのための布石
資源獲得のための関係づくり
国内農業を保護するための関税コントロール…
などが絡んでいると言った方が良い。

簡単に言えば、日本も得をするために恩を売っているわけであるが、
それでも最近は途上国の自発的改善を促すようなプログラムが組まれ、
双方に持続的な発展が見込まれる関係が模索されている。


それに対し中国は、
先進国ではない、
常任理事国である、
だからODAを積極的にはしない。

ただ、強大なマンパワーで大量生産したものを、
安価で売り、その国の生活を中国無しでは成り立たないものに変え、
そして、その国の資源を買いたたく。

一見win-winの関係にも見えるが、
これは持続的な発展が見込まれる関係かは疑わしい。


こういうことを考えると、
中国の横暴を許すな!と思うことが良くある。
しかし、実際日本も中国の安い労働力や資源に恩恵を受けてきた過去・現在がある。

そして中国がいなくなったときに途上国の人の生活を維持できるような、
極限まで安価な大量生産をする能力はやはり無いのである。

悔しいけれど…
それほどまでに中国はしたたかなのである。


この現実、そしてあの「しのわ」の声、
ときどき日本人として自分は何をしているんだと腐りそうになるけれど、
今自分が日本人としてできるのは、誠実さを見せることしかない。
彼らにとって、「しのわ」は良い人なんだとわかってはいるが、
もっと良い人は「じゃぽね」かもしれない!と思わせられると良いなと思う。

赴任して半年が過ぎたが、
2年経ったとき、任地の人々はしっかり「じゃぽね」を認識していてくれるだろうか。
そして帰ったとき、日本は中国とどのような関係を築いているのだろう。

中国に悩まされるばかりではなく、
中国をやる気をもらう・競争意識を煽ってもらう、
そんな日本人・日本に変わらなければと思う。



追伸:
久々の更新でしたが、
実は任地を離れていろいろなところで勉強していました!
この学びもいずれ写真と共に更新していく予定です。

今後ともごひいきに!
[PR]
by nao24d | 2010-12-26 23:00 | Au Burkina Faso