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三つの「さか」

2012.01.27


142日目・三つの「さか」

被災地でボランティアをしていたとき、
朝礼で聴いた隊長の挨拶の中に"三つの「さか」"という話があった。

人生には三つの「さか」がある。
上り坂、下り坂、あともう1つわかるか?

まさか、ですよ。

まさかの津波がやって来たんです。

現場で何があるかはわからない。
実際に、まさか、ということが起こってるんです。
またそういうことが起こらないとは限らない。
もし余震がきたら、すぐに避難をして下さい。


と、こんな内容。
7,8回聴いたから、すっかりinputされてしまっている。

「まさか」
親父ギャグだけど、
実際人生には、上り坂も、下り坂もある中で、
確かにターニングポイントやアクシデントとして、随所に「まさか」が挟まっていると思う。

他にも朝の挨拶では、
ボランティアのABC:A当たり前のことをBボーっとしないでCちゃんとやる
三つのわ:なごみの「和」・人の「輪」・平「和」(「和」2つ被ってるけど、誰もつっこまない)
三つのあ:「あ」わてない・「あ」せらない・「あ」きらめない
(その後、でもボランティアですから適当に「あ」きらめてくださいって言われて皆??ってなり、最終的に「あ」りがとうに繋がります、とまとめられるので全然3つじゃないやん!ってなるけど、やっぱりそれもつっこまない)
などなど、いろいろな話があったが、

そんなことはさておき(ちょっと懐かしかったけど)、

今日は職場でも、その「まさか」に遭遇することになった。

うちのKourittenga県局には、Koupéla郡局が併設されているのだが、
その郡局の職員が、まさかの総換えになった。
2人の同僚がKoupélaを離れ、代わりに5人が配属され…
というのは、言い換えればC/Pが県内の他の郡局に移ることになったわけだ。

残り任期あとわずか、ここからもうひと頑張り、というタイミングでだ。

今、任期延長の申請をしようとしているところで、
当初3月上旬にプレゼンをする予定が、
3日前にいきなり2月上旬にプレゼンするようにと告げられ、ただでさえ焦っていたところに、

今までの活動の理解者を失って、
新たに活動計画表を提出しなければならない、という状況。

正直かなりピンチである。

JICAに活動支援を計画していた案件も、以前のC/P不在では実施不可能。
去年の3月、首都で受けた研修の成果を、彼と一緒には発揮できないことになりそうだ。
自分一人でもそのツールは今後活用していきたいところだが、ショックが大きい。

他にも計画していたことが、新しい同僚たちと実現できるのか全然目処が立たない。
計画表、どうやって作れば…とほとんどパニック状態だ。


ほんとは県外にも異動が出来たところを、敢えて県内に残ってくれたC/P。
でも、県局長が、まさかの采配を振るったという。
私や県下の職員、皆が「まさか」だった今回のサプライズ人事。
日本の内閣の何倍も衝撃的だった。

県局長と私を除いた16人の職員のうち、
5名は今期の新採用、
7名が県内での配置換え、
1名が県外への異動となった。


去年は全然入れ替えはなかったのに。


Burkinaに来る前、協力隊員の遭遇するネガティブなアクシデントとして、そういうことがあり得る、とは聞いていたけれど、
「まさか」過ぎて、すぐには受け入れられない気分だ。

週末2日休んで、月曜から切りかえないといけないけど、
それにしても酷な現実が突きつけられてしまった。

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<ゴミ問題一緒に取り組もうとしていたC/PのSANON氏>
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<今回の配置換えで出世したことになる1つ歳下の仲良しGUIRE氏>

県内での異動だし、2人とも近所に住んでいるから、
またいつでも会えると言えばそうだけど、なんか寂しくなるなぁ。
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by nao24d | 2012-01-27 23:00 | 活動・配属先

隊員機関誌完成

2012.01.26


141日目・隊員機関誌完成

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<機関誌表紙>
ついに出来た。
今日印刷も完了したらしい。

電子書籍にするにあたっては、
epubという形式のファイルが右綴じに対応してないような感じでなかなか苦戦したけど、
最終的にとりあえずはmixPaperを使うことにした。

リンクはコチラ

なお、このテスト版というのは、個人的にはより思い入れが強いバージョンでもあるので、
私にごく近しい方々には、是非こちらを読んで頂けるとありがたいです。

ちなみに、グラビアと表紙の写真は自分の撮ったものが使われていて、
それが形になったのを見ると素直に嬉しく、ちょっとにやけてしまう。

素材の絵や写真は頂きものが多いが、
レイアウトは100%自分でやったので、それもかなり感慨深いものがある。

初めてこういう作業をしたけれど、今では随分PhotoShopもわかってきた気がする。

26ページの広告のように、今後、環境省でも啓発ポスターなど製作できれば…と思ったり、
任地の職人さんのリサイクル製品のカタログづくりなどにもこの技術を活かせればと思ったりしている。

企画・構成頑張ってくれた編集長、ほんとにお疲れさまでした。
でも次回は、あんまり自分の意見が通らないときにすねないで下さい。なんて 笑

まぁでもできたもの見ると、ほんまにスカッとする!

少しでも多くの方に読んで頂けることを祈って…
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by nao24d | 2012-01-26 23:00 | 隊員・事務所

CAN2012

2012.01.22


137日目・CAN2012

今アフリカはCAN2012に湧いている。
CANとはCup d’Afrique Nations(英Africa Nations Cup)のこと。

2年に1度、今年までは偶数年に開催されるCAF主催のサッカーの大会で(来年からは奇数年開催になる)、
今年はGabon(ガボン)とGuinée Équatoriale(赤道ギニア)での共同開催されている。

欧州リーグの有名クラブに所属する選手も、
シーズン後半を目前に控えた大事な時期であるにも関わらず、皆母国の為にアフリカに帰ってくるらしく、
それだけアフリカ人サッカー選手にとって権威のある大会らしい。

この大会に於いてのBurkina Fasoの成績は、
母国開催となった1998年のBurkina Faso大会でのベスト4進出が最高である。
当時は2002年のワールドカップ日韓大会で日本代表を率いたフィリップ・トルシエが、Burkina代表の監督を務めていた。

今年の代表は、
CAN2012のプレ大会にあたる、昨年のU-18アフリカネイションズカップで、
Burkinaが優勝したこともあり、その活躍が一層期待されている。

大会中継の時間帯になると、街のあらゆるテレビはサッカーのチャンネルに合わされる。
通勤ルートのテレビのあるカフェは、学校帰りの子どもたちの人だかりができている。
私の知らない昭和の日本の風景がここにひろがっているようで、
懐かしいのか何なのか、とにかく不思議な感覚だ。

私も今日はお隣のテレビで、我が家の警備員と観戦してきた。
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<観戦中>

同じ組にはAngola・Côte-d’Ivoire・Soudan。
上位2カ国が決勝トーナメントに進出できるが、
格上はCôte-d’Ivoireだけ、決勝トーナメント進出は堅いと言われていた。

しかし、今日早速出鼻をくじかれ、Angolaに負けを喫してしまった。

以下、完全に素人目線だが、観戦した感想を。

Burkinaは終始押していた印象があるが、ディフェンスがかなりもろかった。

特にFrance Ligue 1のOlympique Lyon(オリンピック・リヨン)で活躍するセンターバックのB.Koné・6(バカリ・コネ)が、
格下相手に余裕を見せたのか、ゴールエリア内でクリアできるボールを脚や膝でトラップした後、
曖昧にクリアしたのを拾われ先制点を許したり、
2点目もゴール前で簡単に抜かれたように見え、かなり期待外れだった。

しかも、審判の見てないところで、相手選手にグーを喰らわしていたのが、
カメラにバッチリ抜かれていて、印象も最悪だった。
彼は23歳、まだ若いから今後に期待したいところだが…

同じ23歳でもAJ Auxerre(A.Jオセール)のA.Traoré・10(アラン・トラオレ)は素晴らしかった。
ロングレンジからでも積極的にシュートを狙っていく姿勢は、
日本代表で言えば、かつての小笠原なんかを彷彿させる。
ゴールキーパーが釘付けだったFKは絶妙なゴールだった。

私と同い歳(25歳)のBurkinaの英雄、J.Pitroipa・11(ジョナタン・ピトロワパ)は、スピードスター。
左サイドをスルスルっと抜けて行く姿は、観ていて実に爽快なのだが、
フィジカルが弱く、簡単に倒されてしまうのが歯がゆかった。
こちらもFranceリーグ1部のStades Rennes(スタッド・レンヌ)の選手。

と、個人的に3人がかなり目立ったゲームだったが、
あとこれにOlympique Marseille(マルセイユ)のC.Kabore・18(シャルル・カボレ)あたりがキーマンらしい。

さてさて、次節はCôte-d’Ivoire戦。
A.Traoréの弟で、EnglandのChelsea(チェルシー)所属ののB.Traoré・19にも期待しているが、
果たして彼の出番はあるのだろうか…
関連記事:ブルキナファソ、チェルシーアカデミーの16歳を招集

しばらくは、Côte-d’Ivoireのユニフォーム着て外出するのは避けよう。
で、試合の日はBurkinaのユニフォームになるようにローテーションしよう。
帰国までに今回のBurkinaのユニフォーム(PUMA製)をどうにか入手して帰りたい。

日本で買えるんかな?

最後に、
ドイツのNGOがやってる手洗い促進キャンペーンで配られるノート。
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<ドイツのNGO WASH Unitedのノート>
この表紙を飾っているのはさっき挙げたJ.Pitroipa・11。
最初受け取ったときは全然知らなかったけど、やっぱり英雄を表紙にすればキャンペーンの効果も上がるのかな?
「飲料水、衛生、トイレ:3-0 下痢に対抗」
自分も活動がんばろ。
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by nao24d | 2012-01-22 23:00 | ニュース・出来事・事件

いつの間にか見失っていたもの

2012.01.18


133日目・いつの間にか見失っていたもの

期待のゴールデンルーキーがやって来て、
去年の新人は新人ではなくなり、
おととしの6月にやって来た私は
もはや肌が白いだけで何のフレッシュ感もない一職員になりつつある今日この頃。

なんと最近は職員のCotisation(分担金、会費)まで支払っている。
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<支払いチェック表>
使途を聞くと、誰かに何かあったときの慶弔費にされるらしいので、
Burkinaじゃ慶事も弔事も私には無いだろうなんて思ったりもするのだが…

まぁでもその頭数にカウントされると言うのは、
言い換えれば、特別扱いのお客様ムードでなくなったということ。
それはある意味とても喜ばしいことなので、
そのCotisatonが誰かのハレの日に使われることを祈りつつ毎月500Fcfaを納めている。
考えてみれば大した額でもないし、いざというとき役立つ、ほんとに素晴らしいシステムだとも思う。


それはそうと、
今日、同任地の図書館隊員のところに行ったときの話。

普段から彼女の職場には多くの中高生が勉強しに来たり、
本を読みに来たり、借りに来たりしているのだが、
11時30分という時間になぜ制服を着た中高生がそこにいるのか、
少し疑問だったので、彼女にその理由を尋ねてみた。
しかし、彼女は曖昧な答え。

ちょうど横にいた高校生に尋ねると、
今日はその時間授業を担当する先生が体調不良で、午前の授業が11時までだったという。
それに、普段は12時までが午前の授業だが、
クラスの時間割によっては、この曜日は11時まで、ということもあるのだと教えてくれた。

言葉が通じるからと安易に日本人に聞いてしまいがちだったが、
最初から彼らに聞けばすぐにスッキリできる疑問だった。反省。

しかし、曖昧で全然違う適当なことを言ってた図書館隊員の彼女だが、
なぜ1年半も活動した今の時期でさえ、それを知らなかったのだろう?
…なんて、最初は思ったのだが、
そもそも彼女がそれに疑問を抱いていなかったのだとしたら、それは仕方の無いことかもしれなかった。
いや、彼女も最初はもしかしたら疑問に思っていたのだが、いつの間にかその光景に慣れてしまって、
聞かないうちにそれを当たり前のこととして捉えてしまっていたのかもしれない。

そこで、改めて考えてみると、
私自身も、赴任当初気になっていたのに、
聞ける語学力が無いせいで曖昧に解釈し、そのまま放置している疑問が山ほどある気がする、自分の職場のことに関しても。
もはや、何を疑問と思っていたのか、掘り返せないところまで来てしまっているものも多いはず。

そうならない為には、あの頃諦めずに聞けば良かったのが、まず第一だが、
でも、今なら聞ける力も多少あったりするわけで、今からでも疑問は解決していきたい。
勝手のわからない他人の職場に行って、そんなことにふと気付いた。

そう言えば、最近も森林官の階級制度、昇進・異動の話、仕事内容まで、
知らなかったことがボロボロでてくる。
語学力的に、今やっと理解できることが多いのだろう。
それに、年末、スタディーツアーにやって来た日本の方から質問を受けて、
改めて自分が得た知識も山のようにあった。彼の目を通して浮かび上がった疑問があったのだ。
まだまだ知らないことだらけなのだ、実際は。

長くここに居るおかげで知った事がある、得た繋がりがある、
でも、その一方で、慣れがアンテナを錆びつかせている、それを痛感した。

写真を撮るという行為に関しても、
赴任当初ほど、感動でシャッターを切るという回数が減っている。
築いた関係の中で産まれる写真は確実に増えてはいるものの…

このタイミングで、それらに気付けて良かった。

まだチャンスは残されている、
これからは臆することなく、いろんな事にもっとちゃんと向き合おうと思う、曖昧にせず。
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<新人と去年の新人>
活動だけでなく、人生に於いて、

いつまでも、初心を忘れず、
いつまでも、感動できる素直な心を持ち続け、
いつまでも、好奇心を原動力に、
いつまでも、謙虚に問う姿勢で…
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by nao24d | 2012-01-19 19:00 | 心境

Burkina Fasoの通貨

2012.01.17


132日目・Burkina Fasoの通貨

Burkina Fasoで使われている通貨はFranc CFA(セーファーフラン)という。
このFranc CFAはBurkinaだけでなく、
西アフリカ、中部アフリカ地域の旧フランス植民地を中心とする多くの国で用いられる共同通貨。

しかし実はFranc CFAには、
西アフリカ諸国中央銀行 (Banque Centrale des Etats de l'Afrique de l'Ouest、BCEAO) 発行のものと、
中部アフリカ諸国銀行 (Banque des Etats de l'Afrique Centrale、BEAC) 発行のものの2種類があり、
価値は同一であるが、相互に流通することはできなくなっている、という、ちょっとややこしい一面もある。
ちなみにBurkinaのFranc CFAは前者のものである。

基軸通貨はユーロで、1ユーロ=655.957Franc CFAの固定レートになっており、
今の円高ユーロ安はそのまま、円高Franc CFA安でもあるといえる。

2010年のBurkina赴任当初は、500Franc CFAが100円だったのに、
今や500Franc CFAは75円くらいの価値になっている。
ちなみにそれで、任地で羊の串焼きが10本食べれる(=かなり贅沢な食事)。

援助するなら今のうち!って感じだし、
日本円を持ち込めばリッチな気分を味わえること間違い無しだが(来るチャンスです、来て下さい)、
出発の時換えてきたユーロを、帰国のとき元に戻すことを考えると泣けてくる、そんな状況。


で、赴任から1年半以上が経過した今日、
さらに、その紙幣に関して、ひとつわかったことがある(今更過ぎるが…)。

それは偽造防止の技術。
ブラックライトを当てると光る仕組みになっているのだ。
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<浮かび上がる5000・10000の数字>
透かしたら絵が見える以外にそんな技術が施されているとは知らなかったので、かなり感動してしまった。

ちなみに、ユーロとか日本の紙幣に比べ、
ありえないくらいボロボロなものを見かける率が高いが、それは扱い方の問題らしい。

なぜならもともと紙の質は日本の札ともそんなに変わらない。
というのも、以前財布ごと洗濯機にかけてしまっても、全然破れたりはせず乾けば元通りになったからである。
むしろ財布がふにゃふにゃになってかなり凹んだという。


以上、Franc CFAに関するトリビア。
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by nao24d | 2012-01-17 15:00 | 任地・生活

県局期待のゴールデンルーキー?

2012.01.16


131日目:県局期待のゴールデンルーキー?

先週木曜日今年の新職員5名がうちの県局にやってきた。
Forestier(森林官)4名とEnvironnementaliste(環境技術員)1名の5名。
2012年、ついにうちの県局にもEnvironnementalisteが配属されたわけである。

このEnvironnementalisteという職種は、
違法伐採の取り締まりがメインのForestierとは違い、
専ら環境教育や啓発活動を行っていく専門職員。

つまり、本来私のような環境教育隊員のC/Pとなる存在。
(実は今まで森林官しかいない配属先で放置されることも多かった)

尤も、だからと言って今更C/Pを変更するつもりはこちらには毛頭ないので、
今までのC/Pとの繋がりを第一に考え、今後も継続して彼と活動を行っていきたいが、
新しくやって来たEnvironnementalisteとの活動も、今後模索していくことになりそう。

ただ、もう本来あと5ヵ月という時期にこのような配置換えがあるというのは、
若干ストレスだし、活動にも影響がある。
実際先週はなんだかバタバタしてたし、5名も来たことで県内の職員の配置換えは避けられない状況。
最近フランス語の添削をしてくれてた同僚も、県内の他の局に異動になりそうだ、ということで、少し凹んだりもしている。

ということで、期待感より、実際は不安の方が大きかったりする。

でも、配属先に何か貢献できているのか?といつも疑問が尽きなかったように、
あまりに能力の高いC/Pと活動していたので、
もし新人Environnementalisteと二人三脚で活動できれば、
大袈裟かもしれないが、最後にもうひとつ、
この県局、この省庁、この国に何か残せるのかもしれないなぁと思ったりなんかもしている。

それに、3年は異動できない環境省のシステムを考えれば、
私の後任は確実に彼と組むことになるだろう。
その為の足がかりもしっかり作っていく必要がある。
そういう意味でこのゴールデンルーキーとの出会いは大きい。

まずはゴミ対策!と思って活動してきたから、今まで傍観気味だった環境教育。
遂に主体的にやるときが来たんだな、って、合図にも感じる。
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by nao24d | 2012-01-16 23:00 | 活動・配属先

路線バス

2012.01.14


129日目・路線バス

2010年の6月21日に日本を発った私の協力隊員としての任期は、
2012年の6月20日まで、この日にまた日本に到着するのが本来の予定。
同期のほとんどもこのくらいの時期に日本に帰ってくる。
それまでおよそ5ヵ月。

ところが、私は現在半年の任期の延長を考えている。
それが叶えば帰国は12月の20日となる。あと11カ月。

この差は結構でかい。

任期をあと1年近く残している頃、と言うのは、
これからいよいよ自分の活動が波にのる!ってそんなタイミングなんじゃないかと思う。
他の国はそうではないのかもしれないが、特に西アフリカ、Burkina Fasoではそんな感じだと思う。

でも、半年を切ると、もうみんなの目は帰国に向いていて、
帰ったらあれしよう、これしよう、
そんなフレーズが合言葉にでもなりつつあるかのようだ。

この心境の差がひしひしと感じられる、最近。

多分、帰ったら~って話ができる隊員は、しっかりまとめの段階に入れている方々なのだろうと思う。
だから、私はたとえ6月にそのまま帰国することになるとしても、
今の段階でそういう気分には全然ならない、というかなれない。

そう思ったとき、いよいよ、あの退避の4カ月半が効いてるんだな、と実感する。

まだすべきことが山積みなのが現状。

でも、現職教員特別参加制度で赴任されてる学校の先生方は、残り日数がもう70日も無いようで、
Burkinaの現職2名は延長を選択する余地も無く活動のまとめに入っておられる。
他のBurkina隊同期も、まだまだ活動のまとめとはいかないまでにしても、6月に帰る為に必死のスパート。
振り替えになった元Burkina隊員はもっとシビアな状況で残り任期と闘っているはず。
だとしたら、やってやれない残り時間では無い、それはわかっている。

けれど、自分が残りたい、そう思う理由は、
10月末から11月にかけて行われる国際工芸見本市に参加したいから、
そこで任地のリサイクル製品の販売を行いたいからである。
その日程は自分の力ではどうにも動かせない。

今まで、駒ケ根で出逢った素敵な仲間と同じベクトルで進んでるつもりで、
折々でいろんな出来事、想いをシェアしてきたけど、
それって乗り合いの路線バスみたいな感じで、
一時期同じ空間を共有してたけれど、自分は終点まで乗ります、
みんな別の目的地で降りていきます、みたいな感じの付き合いなのかなって思う。

みんな一斉にスタート切ったから、あたかも観光バスで出発進行した気になってたけど、
たまたま始発駅から乗り合わせただけで、路線バスでしたっていうような、
話途中なのに降りちゃうんですか?みたいな感じで、たいそうあっけなく思えたりもする。

まぁでもそういうものなんだろうな、この先の人生も。

なーんかちょっとみんなとワイワイ帰国のこととか話してみたかったなぁって、
そういう話。


でも、今日言われたのが、
そうやって任期延長したり思い切った決断できるのは、
自分の場合、あと(=大学院への進学)が決まってるからちゃうか?ってこと。

確かに、帰国後の進路がこんなにはっきり決まってるのって、
現職の方を抜いたらわずかな人だけ。

それだけに、帰国したらあれしよう、これしよう願望より、
もっと他に目を向けてられるのかもしれない。

結局、みんなと同じとこでバスを降りない決断をしたのは、紛れもない自分。
それを忘れかけて、勝手に隔たり作ってすねかけてたっていう、情けない。

ということで、こうなったら(と言ってもますは延長申請が通ってからだが)、
その終着点で何が見えるのか、どうせならみんなとは違う景色を思いっきり楽しもうじゃないか!
と思うことに決めた!

おおきに、ちあき姉さん!
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<次降ります!>
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by nao24d | 2012-01-14 23:00 | 心境

空手教室

2012.01.12


127日目・空手教室

今日は任地の空手教室参加して来た。

Burkinabéの師範でしょ?となめてかかると、ぶちのめされるくらいの、ガチ空手教室。

日本語で「正面、礼、タタミ、礼、審判、礼、先生、礼、互いに、礼」って礼して始まる本格仕様
(正面がどっちなのかわからず、タタミもないし、審判もおらんかったけど、勢いはほんまもん)。
日本人顔負けの礼節を重んじるそのマインドに、へたれ日本人の私は圧倒されっぱなしだった。
中でも、師範が装飾品をつけっぱなしの子どもを見るやいなや即ビンタ、ってのは衝撃的だった。
他にも、脱ぎっぱなしのサンダルが畳とされるゾーンに散らかっていればお説教
(タタミと呼んでいるが実際コンクリ、土の地面より若干高くはなっている)、
稽古中に雑談多い子は途中で帰らされてもいた
(帰れって言われて日本なら帰らないことも多いけど、Burkinaの子はじゃんじゃん帰る)。

その光景をみて昔少年野球やってたころを思い出した。
あのころの指導者はこれぐらい叱ってたよなぁ、なんて。
今はどこも叱れない風潮だけど…ちゃんと叱ってくれる大人って必要やと思うなぁ、
とかって気を抜いて考えてたら、お叱り喰らいそうだったので努めて「集中、集中!」と唱え続けた2時間。

あと、順突きを、「じゅんすぅきー」とか、
下段払いが、「げだんばれい」とか、
頑張ってるねんけど微妙に違う日本語が飛び交ってて、
その解読で??ってなってるときも、結構集中が乱れてたかも。

でも、身体を動かすのは久々だったので、非常に気持ち良かったし、
精神的にも良い鍛錬になりそうだなと思う。

ただ、頑張って続けてみようかなと思う反面、
やっぱり精神的な疲労(言葉の面でもついて行く為にものすごい集中力を要する)もすごいし、
あと何より、「タタミ」が畳じゃなくって砂利だらけのコンクリやから、足の裏が激痛過ぎて結構悩む。
私の足の裏、そういう用にはできてませんから、って感じで。
でもまさか日本人の自分がタタミの上で靴履くわけにもいかずで、、、
もう一度日曜日の稽古に行ってから考えたいと思う。
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<カラテカ!>
ちなみに道着もアジアからのお下がりみたいだけど(中にはテコンドーのも混じってた)手に入る。
みんなちゃんと白帯からステップアップしてるみたいで、ほんとに本格的な感じ。

師範は5段までの全ての型をマスターしているらしいが、
師範の師匠が2段止まりらしいので、自分は初段でとまっているらしい。
師匠を超えるという礼節をわきまえない行為は、カラテカの大事にするリスペクトの精神に反する、と。
どこまで律儀というか硬派なんだ!

久々にバリバリの日本文化に触れ、感動すると共に、
やばい、日本の厳しさについていけないかも、と帰国後が不安にもなったりするひとときだった。

でも、やっぱり帰国後日本の荒波に耐えるためにも、
へたれ改善するためにも、ちょっと鍛錬すべきかな…?
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by nao24d | 2012-01-12 21:00 | 任地・生活

Lost In Translation

2012.01.08


123日目・Lost In Translation

今日はLost In Translationという映画を観た。

そんな感じの外国人もそりゃ東京に滞在してるでしょうよ、
って感じの人たちが(CM撮影にきた中年俳優のボブと旦那の仕事についてきた人妻シャーロット)が何日間か日本で過ごす中で、
それなりに用事済ませて、時間つぶして、誰かと出逢って、で、別れる、帰っていく、
っていう、"theとある日常を切り取りました"って感じの展開。
ま、最後別れの瞬間は若干いろんな気持ちが溢れる感じもあるものの、
特に起伏があるわけでもなく、逆にものすごく淡々としていて、それでいて退屈でない不思議な空気感の作品だった。

外国人目線での日本への違和感が描かれているのだろうと勝手に思い込んでいたので、
冒頭シャーロットの涙は、独特すぎる文化が彼女に疎外感を感じさせ、
日本って冷たい・おかしい、みたいな印象を描いていくのかと思ったが、
見ていると日本をどうこう批評する感じの映画では無かったように感じた。


個人的な話になるが、
私は東京に行く際、一回の滞在でいろんな用事を済ませよう、たくさんの人に会おう、とするため、
どうしても滞在日数が長く、そして持て余す時間も多くなってしまいがちだ。
暇を持て余すと、無駄にいろんなことを考え、孤独感や、焦り、そういう不安感に苛まれることも多い。

そして、そこで会う人たちとは、
実はほとんど日常での接点がなく、共通の非日常的な経験を有していることが多い。
そのため、勝手に私が同じ臭いのようなものを感じていたりするのだが、
その経験だけが特別で、彼らは普段全然別の日常を生きている。
そうすると、学校に行くでも仕事に行くでもなく暮らしている私が、
そこで自分のするべきことをしながら暮らしている人たちの生活に割り込んでいることに、
とてつもない違和感を感じてしまいもする。

東京で感じるそうした孤独感、違和感、不安感の類は、
おそらく旅先でひとりで飯を食っているとき、
Burkinaの首都でひとり買い物をしているとき、
Seoulをひとりで歩いているときに感じていたものと似ているのだけれど、

ひとりでも時間つぶすに困らないであろう、いろいろなものが溢れた東京でだからこそ、
もっとでっかくなって、襲ってくる気がする。

日本人にもそういう街なのだから、言葉の通じない外国人にはなおさらだろう。
そして、言葉が通じなくて、こんなに栄えた都市を探そうとするなら、
おそらく、トーキョーが一番で、唯一の街なのかもしれない。
だから、この映画は日本・東京を舞台とすることで、そうした心情をあぶり出そうとしていたのではないだろうか?


言葉も通じない異国の地で、何をするでもなく持てあます時間の中で、
ボブとシャーロットは、今まで気付かず過ごしてきた、なんとも言えない人生の閉塞感に苛まれる。
でも行き詰ってはいるのに、日本には違和感しか感じず、そこに解決の糸口は見いだせずにいる。
むしろ深みにはまっていくかのように。

救いを求めた家族との電話は、普段通りの生活でいっぱいいっぱいでそそくさと切られたり、
寂しくて仕方ないのに「トーキョー、楽しそうで良いわね」と言われたり、
結局、今、気付いてしまったその違和感を誰にもシェアできずにいて…

で、眠れぬ夜を過ごしているところで、
同じような孤独感を持ち合わせた彼らが出逢い、
ふっと、心を通わせていく。


シャーロットには2年半の結婚生活で抱いた、旦那へのおいてけぼり感があって、
ふと、"結婚生活は歳を重ねれば楽になるの?"と尋ねたとき、ボブは"それは難しい"と答えた。
そして"子どもが生まれればそれまでの慣れ親しんだ生き方はもうおしまい、2度と戻らない"と語った。
"子どもが生まれたとき、なによりまず恐ろしかった"とも。

しかし、"やがて子どもこそ人生で何よりも素晴らしい存在になる"と話し、
最後にはシャーロットに"君は絶望的じゃない"と声をかけて眠る、そんなシーンがあった。

そこがすごく優しい感じで、心地いい場面だった。


結局それで恋愛に発展するわけでもなく、
最初に述べたように別れていくだけの話なのだけど、

ひとりになると、否応なくそういう自問自答に陥る瞬間があって、
そこで、そのモヤモヤをシェアできる相手と、ほんの少し通じ合う感動、
全然永遠のものじゃない、そういうふとした瞬間が描かれている感じが良かった。


ソフィア・コッポラの作品、もう少しみてみたいと思う。
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by nao24d | 2012-01-08 23:00 | レビュー

世界の車窓から

2011.01.03


118日目・世界の車窓から

ブルキナの鉄道を体験しようと、今日はOuagaからKoudougouまで2時間の列車の旅をしてきた。
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<サヘルの風景>
車窓から見るブルキナ。
その赤い大地には、紅葉する木も、雪化粧する木も見当たらないが、
この時期は白いおしろいをしたかのように、サヘルの砂を纏った木々を目にすることが出来る。
少し身を乗り出そうと窓を開けると、たちまち砂が舞い込み、乾季の臭いが車内にたちこめてきた。

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<鉄道車内>
鉄道の車内では席や通路が詰まっていない限り、私たちは自由に動くことができる。
大きな荷物を抱えコートジボワールに出稼ぎに行くブルキナベや、
バカンスでヨーロッパからやってきた旅行者、さまざまな人々の横顔を眺めることができる。

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<コートジビール>
1等席と2等席を繋ぐスペースにはBARがあり、
軽く食べたりお茶できるだけでなく、アルコールも揃っており、
ブルキナはもちろん、コートジボワールのビールも飲むことができる。
互いに見ず知らずの旅行者たちも、グラスを持てば国籍も肩書も関係無く、たちまち打ち解けて語らい始める。
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<車内BARのカウンター>
カウンターにはそれを見守る気さくなムシュー。
時折り陽気に客と言葉を交わしながらも、揺れる車内でしっかり料理を仕上げていく。
コートジまで37時間の長丁場、
お客の食欲をどうさばいていくのか、最後まで見守れないのが少し残念だった。


旅と言えば、この間観た映画、「モーターサイクル・ダイアリーズ」が思い浮かぶ。
この映画では、バイクが壊れて移動手段が徒歩になってから、南米を旅する主人公たちの物語が大きく動き出した。
彼らがバイクで移動していたころ「ここから、あそこへ」とすっ飛ばされていた2点が、
歩くことで出逢ったさまざまなエピソードによって、
「あそこから、○○と出逢ったこのルートを経て、ここへ」と繋がっていったように、
旅には出発地と目的地以外のプロセスにも意味があって、そこから得る感動や学びも多い。

そういう意味では、歩きには到底及ばないとしても、
高速バスや特急列車より、幾分この鈍行列車からは、得られる旅の喜びが大きい気がする。
週3便しかなく、速度がバスにも劣るため、利便性が高いとは言い難いけれど、
旅することを目的に旅をするなら、間違いなく感動的な時間を与えてくれる素敵な空間だった。

鉄道好きな旅行者や、旅好きな隊員には是非おススメしたい。
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<先頭車両・Koudougou駅にて>


さてさて、
上京しては来たけれど、なんとなく他力本願だった今年の年末年始休暇。
毎日毎日いろんな人と代わる代わる会っては、楽しませてもらったけれど、
最後にこうして自分の時間を持つことができて、すごく充実した気分になった。
幸先良いスタートを切れたかな、と思う。
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by nao24d | 2012-01-03 23:00 | 国内イベント・観光・旅行