2012.12.22:語学クラス会
久々に駒ケ根訓練所時代の仲間と再会。
自分だけ任期を半年延長していたので、
他の皆さんはもう次の進路へ向けて準備されたり復職されていた。
胸張って会えるように活動しよう、それだけを考えてやってきた半年。
その時間にBurkinaに遺せたものはいくつかあったと確信しているが、
反対に言えば海外で成すより、もっと多くの成果を求められる日本社会にいらした皆さんは、
それだけの時間、やはり着実に前に進んでおられた気がした。
ちょっと焦りもするけれど、
こうして前を行ってくれる素敵な大人たちに出逢えたことはすごくありがたいことでもある。
なんとか喰らいついて、また次も胸を張って会えるように、
今日からまたスタートしたいと思った。
いつまでもいつまでも、この縁が続きますように。
<平成22年度1次隊駒ケ根Joクラス>
皆さん、遠方から、お忙しい中集まって下さって、本当にありがとうございました。
久々に駒ケ根訓練所時代の仲間と再会。
自分だけ任期を半年延長していたので、
他の皆さんはもう次の進路へ向けて準備されたり復職されていた。
胸張って会えるように活動しよう、それだけを考えてやってきた半年。
その時間にBurkinaに遺せたものはいくつかあったと確信しているが、
反対に言えば海外で成すより、もっと多くの成果を求められる日本社会にいらした皆さんは、
それだけの時間、やはり着実に前に進んでおられた気がした。
ちょっと焦りもするけれど、
こうして前を行ってくれる素敵な大人たちに出逢えたことはすごくありがたいことでもある。
なんとか喰らいついて、また次も胸を張って会えるように、
今日からまたスタートしたいと思った。
いつまでもいつまでも、この縁が続きますように。
皆さん、遠方から、お忙しい中集まって下さって、本当にありがとうございました。
#
by nao24d
| 2012-12-22 23:00
| Japon
2012.11.14
433日目・ふと思ったこと(あくまでも個人的な意見)。
来年開催されるTICAD V。
それに向けて日本の学生も様々なアクションを起こしているらしく、
そのひとつにTicadv学生プロジェクトというのがあって、
それに所属する学生さんたちが今Burkinaの首都で事前会合などに参加しているそうだ。
Facebookページはコチラ
その中で最近は毎日Burkinaでの活動の様子がレポートされているのだが、
今日は読んでいて少しスッと入ってこない箇所があったので、
それについて書いてみたいと思う、ただしこれはあくまでも個人的な意見であることをお断りしておく。
以下抜粋
衛生環境に関して言うとまず水は薄茶色です。ここいらで手にはいる一番きれいな水なんだろうけど、ミネラルウォーターを近くのガソリンスタンドで買って凌いでいます。アフリカで安定のファンタ、コーラ、スプライトは手に入ります。食事に関しては新鮮なバナナ、グアバ、トマトなどが手に入り、同じホテルに泊まっているJICA関係者の方に安全な食べ方を教えてもらっておいしいご飯を楽しんでいます。レストランは現地のローカルなアチェケやアリコを筆頭に、アフリカらしくチキンがメインです。キャッサバからできたヤムっていう餅に似た食べ物と、肉のシチューは絶品でした。でも水が飲めなくて日本人メンバー一同苦しいを思いをして、かえってから速攻ミネラルウォーターを飲んだ、みたいなこともありました。
以上
この文章をほとんどBurkina Fasoを知らない人が読めば、
どんな感想を持つのだろうか?
場所によりけりだとは思うけれどこの国の水道水は全く飲めないレベルではないと思う。
実際水の専門家が飲めると言っている地域もある。
水が茶色いのは主に停電後で、しばらく出していればほとんど透明になる気がする。
そしてペットボトルでなくても私がリサイクルに使っている袋水なら割とどこでも買える。
きっとそのレストランにもあったはず。
少なくともお金を持っている私たちにとってBurkinaは水が簡単に手に入らないところではないことは、
私のBlogの読者にはお伝えしておきたい。
もちろん病気にならずにここでのスケジュールをこなして帰るのは素晴らしいことだと思うけれど、
もっといろいろ体験したり、試してみたりしても良いのではないかと感じてしまう。
せっかくアフリカまで来たんだから、会議に参加するだけでなく、
現地の人そのままの食べ方で食べたり飲んだり、それももっと格安のその辺の食堂で。
学生ならきっと体力だってあるんだから。
そうしてみたら、わかることがもっとあると思う。
もちろん、彼らが今回感じた違和感が原体験になり、
その状況を改善するためにこれから活動していかれる可能性もあるわけで、
無理にこっちの生活を体験する必要は無い渡航なのかもしれないけれど…
ほとんどの読者が私を知る人、とくに最近は身近な人ぐらいにしか読まれていないこのBlogと違って、
500人近くの人が「いいね!」を押しそのレポートを読んでいる状況を見ると、
Burkinaの過酷さや貧しさが強調されるようにも取れるその感想に、
なんだかなぁ、というモヤッっとしたものを感じた。
私が見ている、感じているBurkinaとのズレがそうさせるのだろうか?
とにかく、ここにはたくさん住んでる人がいて、
その人たちはその環境の中でもへっちゃらで暮らしてる、
そういうところも見て帰ってもらえたら良いのになぁ、と
同じ学生の一人として思った、最後の新月の夜…
433日目・ふと思ったこと(あくまでも個人的な意見)。
来年開催されるTICAD V。
それに向けて日本の学生も様々なアクションを起こしているらしく、
そのひとつにTicadv学生プロジェクトというのがあって、
それに所属する学生さんたちが今Burkinaの首都で事前会合などに参加しているそうだ。
Facebookページはコチラ
その中で最近は毎日Burkinaでの活動の様子がレポートされているのだが、
今日は読んでいて少しスッと入ってこない箇所があったので、
それについて書いてみたいと思う、ただしこれはあくまでも個人的な意見であることをお断りしておく。
以下抜粋
衛生環境に関して言うとまず水は薄茶色です。ここいらで手にはいる一番きれいな水なんだろうけど、ミネラルウォーターを近くのガソリンスタンドで買って凌いでいます。アフリカで安定のファンタ、コーラ、スプライトは手に入ります。食事に関しては新鮮なバナナ、グアバ、トマトなどが手に入り、同じホテルに泊まっているJICA関係者の方に安全な食べ方を教えてもらっておいしいご飯を楽しんでいます。レストランは現地のローカルなアチェケやアリコを筆頭に、アフリカらしくチキンがメインです。キャッサバからできたヤムっていう餅に似た食べ物と、肉のシチューは絶品でした。でも水が飲めなくて日本人メンバー一同苦しいを思いをして、かえってから速攻ミネラルウォーターを飲んだ、みたいなこともありました。
以上
この文章をほとんどBurkina Fasoを知らない人が読めば、
どんな感想を持つのだろうか?
場所によりけりだとは思うけれどこの国の水道水は全く飲めないレベルではないと思う。
実際水の専門家が飲めると言っている地域もある。
水が茶色いのは主に停電後で、しばらく出していればほとんど透明になる気がする。
そしてペットボトルでなくても私がリサイクルに使っている袋水なら割とどこでも買える。
きっとそのレストランにもあったはず。
少なくともお金を持っている私たちにとってBurkinaは水が簡単に手に入らないところではないことは、
私のBlogの読者にはお伝えしておきたい。
もちろん病気にならずにここでのスケジュールをこなして帰るのは素晴らしいことだと思うけれど、
もっといろいろ体験したり、試してみたりしても良いのではないかと感じてしまう。
せっかくアフリカまで来たんだから、会議に参加するだけでなく、
現地の人そのままの食べ方で食べたり飲んだり、それももっと格安のその辺の食堂で。
学生ならきっと体力だってあるんだから。
そうしてみたら、わかることがもっとあると思う。
もちろん、彼らが今回感じた違和感が原体験になり、
その状況を改善するためにこれから活動していかれる可能性もあるわけで、
無理にこっちの生活を体験する必要は無い渡航なのかもしれないけれど…
ほとんどの読者が私を知る人、とくに最近は身近な人ぐらいにしか読まれていないこのBlogと違って、
500人近くの人が「いいね!」を押しそのレポートを読んでいる状況を見ると、
Burkinaの過酷さや貧しさが強調されるようにも取れるその感想に、
なんだかなぁ、というモヤッっとしたものを感じた。
私が見ている、感じているBurkinaとのズレがそうさせるのだろうか?
とにかく、ここにはたくさん住んでる人がいて、
その人たちはその環境の中でもへっちゃらで暮らしてる、
そういうところも見て帰ってもらえたら良いのになぁ、と
同じ学生の一人として思った、最後の新月の夜…
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by nao24d
| 2012-11-16 08:15
2012.11.10
429日目・稲刈りシーズン
この週末は首都の隊員Aとその友人で日本から来ているSくんがKoupélaに来てくれた。 < A隊員 > < Sくん >
今日はA隊員の同期のM隊員が活動するNakalboという村で、
稲刈り体験をしたり、現地食のトーを食べたり、
そこらへんの木陰で昼寝したりと、
のんびり村生活を楽しんだ。
去年、隊員機関誌のグラビア向けに稲刈りの撮影をしたときからもうワンシーズン経ったのかと思うと、
なんかあっと言う間だったなぁと感じる。
久々に良いレンズを使って撮影したので、ちょっと写真公開…
<稲を刈る男>
<ドロガール>
<しゃー>
<母は強し>
<母と娘>
<村の子>
<編んだり付けたり外したり>
<夕食の準備>
429日目・稲刈りシーズン
この週末は首都の隊員Aとその友人で日本から来ているSくんがKoupélaに来てくれた。
今日はA隊員の同期のM隊員が活動するNakalboという村で、
稲刈り体験をしたり、現地食のトーを食べたり、
そこらへんの木陰で昼寝したりと、
のんびり村生活を楽しんだ。
去年、隊員機関誌のグラビア向けに稲刈りの撮影をしたときからもうワンシーズン経ったのかと思うと、
なんかあっと言う間だったなぁと感じる。
久々に良いレンズを使って撮影したので、ちょっと写真公開…
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by nao24d
| 2012-11-10 23:00
| 任地・生活
2012.11.04
423日目・SIAO最終日
~今日の流れ~
10時30分頃会場に到着し、まずはSIAO記念Pagne(パーニュ・布)を購入。
昨日、一昨日と列に並んだのに買えなかった人気のこの布。
2タイプのカラーバリエーションがあったのだが、
もう既に黄色いモデルが完売してしまっていた。
しかし、グレーのものを合計12 pagne買い付けることができたので、
とりあえずはそれでリサイクルトートバッグの製作を続けたいと思う。
最終日とは言えまだまだ盛り上がるSIAO。
会場もパビリオンの中も相変わらずの混雑だったが、
JOCVスタンドは、昨日衛生啓発関連のエリアを閉めたこともあり、少し殺風景な感じ。
いよいよこのお祭り騒ぎも終わりを迎えるのだなぁと、
ホッとする気持ちと、寂しい気持ちが入り混じったような気分になる。
お世話になった在Burkina Faso日本大使館の参事官や、職員の方々と挨拶を交わし、
ラスマネの海苔巻きを食べ、
ラストスパート!と意気込んで少し売り場のレイアウトを変えてみた。
はっきりとした成果が出たかは微妙なところだが、
今日はトータルで22200Fcfaの売り上げだった。
午後からは大使などと挨拶を交わし、 <ザ・Burkinaの売り子>
黄色と茶色のパビリオンを回って自分のためのお土産購入。
乾燥マンゴー2kg、バオバブの置物、シアバターの石鹸5つ、ストール2本、Tシャツ1枚、手帳のバインダー1冊。
お土産を買いあさろう!と意気込んだSIAOだったが、
結局ここで使ったお金は、食費と移動費がほとんどだったような気がする。
夕方からは早目だが少しずつ撤収作業を開始。
大使館の方々も明日発送の展示品の梱包作業をしていらした。
それらが終わり、全ての日本人が帰ったあと、
最後にもう一度ラスマネのかつ丼を食べ、
そして、日本パビリオンを1周した。
このために任期延長したと言っても過言ではないほど、
活動計画の中で特に重要な位置づけをしていたSIAOが、
遂に終わりのときを迎えようとしている。
涙こそ出なかったが、会場の景色を目に焼き付けようとすると、
やはり何かこみ上げてくるものがあった。
そして19時頃、パビリオンを後にした。
まだまだ外の屋台は活気を失うことなく、
会場前の通りは相変わらず「中国人!」と私を呼びつけるガラクタ同然のお土産売りで溢れかえっており、
本当に今日で終わってしまうのか、想像もつかない雰囲気だった。
だが、撤収のせいか、いつもより多かった自分の荷物が、
このお祭り騒ぎがもう終わりなんだということを物語っているようで、
夢の十日間から、重いその鞄を担いだときの肩の痛みで、私は現実に引き戻された。
また明日から次の展開へ、ここでの出逢いや経験を繋げていかなくてはならない。 <閉館後のパビリオン(10月27日撮影)>
~気付いたこと~
最終日ということで、ほとんどのスタンドが大幅な値下げを決行していた。
というか、多くの出品者は値下げではなく価格破壊みたいな表現を使っていたほどで、
極端な例だと2日前15000Fcfaと言われたものが6000Fcfaまで下がっていた。
JOCVスタンドでも任地のBurkinabé2人はしきりに値下げしようと言ってきたが、
私はただでさえほとんど儲けにならない仕事なのに値下げして売ることはできないと断固反対した。
このとき値下げをしないように踏み切ったことを後で振り返ってみると、
期間中通してこの商品が好評だったことが自信となり、
そのおかげで「良いものは値下げしなくても必ず買い手がつく」と思えたことが大きいように思う。
昨日、一昨日と他のパビリオンを回り、
リサイクル製品の相場を見て、うちの商品は安すぎると思った。
そして日本で商売をなさっている方からも、もっと価格を上げても構わないと思う、
とのアドバイスを頂いた。
それはつまりこのリサイクル製品はある一定以上のレベルに達しているというお墨付きを頂いたわけだと思うし、
さらに、うちの仕立て屋の仕事は丁寧だ、しっかりしている、
そう言った評価も多く頂き、市場に並べられる商品だという確信を持たせてもらった気がする。
注文なく作ったものを売る経験は任地の生産者にとって初めてだったろうし、
これだけオープンなマーケットで様々な意見が聞けることは滅多にない。
だからSIAOでは直接の売り上げ以上に、
こうした生の声が彼らや私自身に直接入ってきたこと、
それが今後に繋がる何より大きな収穫だったと思う。
正直今の価格設定では継続性に疑問が残るので、
特に日本への卸値は、少し考えてみる必要がありそうだ。
上手く折り合いが付けば良いのだが…
423日目・SIAO最終日
~今日の流れ~
10時30分頃会場に到着し、まずはSIAO記念Pagne(パーニュ・布)を購入。
昨日、一昨日と列に並んだのに買えなかった人気のこの布。
2タイプのカラーバリエーションがあったのだが、
もう既に黄色いモデルが完売してしまっていた。
しかし、グレーのものを合計12 pagne買い付けることができたので、
とりあえずはそれでリサイクルトートバッグの製作を続けたいと思う。
最終日とは言えまだまだ盛り上がるSIAO。
会場もパビリオンの中も相変わらずの混雑だったが、
JOCVスタンドは、昨日衛生啓発関連のエリアを閉めたこともあり、少し殺風景な感じ。
いよいよこのお祭り騒ぎも終わりを迎えるのだなぁと、
ホッとする気持ちと、寂しい気持ちが入り混じったような気分になる。
お世話になった在Burkina Faso日本大使館の参事官や、職員の方々と挨拶を交わし、
ラスマネの海苔巻きを食べ、
ラストスパート!と意気込んで少し売り場のレイアウトを変えてみた。
はっきりとした成果が出たかは微妙なところだが、
今日はトータルで22200Fcfaの売り上げだった。
午後からは大使などと挨拶を交わし、
黄色と茶色のパビリオンを回って自分のためのお土産購入。
乾燥マンゴー2kg、バオバブの置物、シアバターの石鹸5つ、ストール2本、Tシャツ1枚、手帳のバインダー1冊。
お土産を買いあさろう!と意気込んだSIAOだったが、
結局ここで使ったお金は、食費と移動費がほとんどだったような気がする。
夕方からは早目だが少しずつ撤収作業を開始。
大使館の方々も明日発送の展示品の梱包作業をしていらした。
それらが終わり、全ての日本人が帰ったあと、
最後にもう一度ラスマネのかつ丼を食べ、
そして、日本パビリオンを1周した。
このために任期延長したと言っても過言ではないほど、
活動計画の中で特に重要な位置づけをしていたSIAOが、
遂に終わりのときを迎えようとしている。
涙こそ出なかったが、会場の景色を目に焼き付けようとすると、
やはり何かこみ上げてくるものがあった。
そして19時頃、パビリオンを後にした。
まだまだ外の屋台は活気を失うことなく、
会場前の通りは相変わらず「中国人!」と私を呼びつけるガラクタ同然のお土産売りで溢れかえっており、
本当に今日で終わってしまうのか、想像もつかない雰囲気だった。
だが、撤収のせいか、いつもより多かった自分の荷物が、
このお祭り騒ぎがもう終わりなんだということを物語っているようで、
夢の十日間から、重いその鞄を担いだときの肩の痛みで、私は現実に引き戻された。
また明日から次の展開へ、ここでの出逢いや経験を繋げていかなくてはならない。
~気付いたこと~
最終日ということで、ほとんどのスタンドが大幅な値下げを決行していた。
というか、多くの出品者は値下げではなく価格破壊みたいな表現を使っていたほどで、
極端な例だと2日前15000Fcfaと言われたものが6000Fcfaまで下がっていた。
JOCVスタンドでも任地のBurkinabé2人はしきりに値下げしようと言ってきたが、
私はただでさえほとんど儲けにならない仕事なのに値下げして売ることはできないと断固反対した。
このとき値下げをしないように踏み切ったことを後で振り返ってみると、
期間中通してこの商品が好評だったことが自信となり、
そのおかげで「良いものは値下げしなくても必ず買い手がつく」と思えたことが大きいように思う。
昨日、一昨日と他のパビリオンを回り、
リサイクル製品の相場を見て、うちの商品は安すぎると思った。
そして日本で商売をなさっている方からも、もっと価格を上げても構わないと思う、
とのアドバイスを頂いた。
それはつまりこのリサイクル製品はある一定以上のレベルに達しているというお墨付きを頂いたわけだと思うし、
さらに、うちの仕立て屋の仕事は丁寧だ、しっかりしている、
そう言った評価も多く頂き、市場に並べられる商品だという確信を持たせてもらった気がする。
注文なく作ったものを売る経験は任地の生産者にとって初めてだったろうし、
これだけオープンなマーケットで様々な意見が聞けることは滅多にない。
だからSIAOでは直接の売り上げ以上に、
こうした生の声が彼らや私自身に直接入ってきたこと、
それが今後に繋がる何より大きな収穫だったと思う。
正直今の価格設定では継続性に疑問が残るので、
特に日本への卸値は、少し考えてみる必要がありそうだ。
上手く折り合いが付けば良いのだが…
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by nao24d
| 2012-11-04 23:00
| SIAO (国際工芸見本市)
2012.10.30
418日目・SIAO 5日目(たまにはリアルタイム更新)
~今日の流れ~
連日の疲れか朝は少し寝坊して、
行きたかった歯医者に行けなかった。
気を取り直して10時ごろ会場に着く。
昨日今日の感覚から、平日の朝は客足が少ないと見て良いようだ。
昨晩焼き直したJICAボランティアの活動紹介DVDは、
今日も会場のデッキで観ると字幕が切れてしまう。
PCで観れば問題無いのにどういう理由からなのだろう?
ちょっとこの件は保留。
お昼はラスマネさん(日本食レストラン「東京ですか?」のシェフ)の唐揚げ定食を食べたのだが、
その後はものすごい眠気に見舞われ、
ブースの後方で2時間ほど気を失っていた。
起きてからは飲料水パックを切り開く作業×80袋ほど。
それが終わるとさらに回収する作業。
会場内にポイ捨てされている飲料水を約150袋ほど集めて帰って来た。
そこからはまたそれを切り開き、
途中で期間中2回目のラジオのインタビューを受けたりしながら、
20時頃まで作業してからブースを閉めてパビリオンを出てきた。
ドミに戻ったあと持って帰ったそれらの袋を午前1時過ぎまでかけて手洗いした。
今日の売り上げはトータル2万フランほど。
もう売れるものが無いので結構限界に近い状態。
しかし、袋を集め、それをまた仕立て屋のVincentがトートバッグにしていく作業で、
今日は7つを完成させることができた。
またこの作業は人々の注目をかなり集めるので、
このリサイクルの取り組みを周知させる意味では大きな効果があると感じている。
売ること、販路を増やすこと、これは序盤でかなり達成できたと思うので、
ここから最後の週末までは、時間的な余裕もあるので、
リサイクルであったりポイ捨てに対しての啓発の意味を込めたアピールが出来ればいいと思う。
~気になったこと①~
Benin人のお客さんがSIAOのPagne(布)で作ったトートバッグをおととい発注して下さり、
今日はその受け取りの日になっていた。
15時頃一度ブースを訪れて下さった際まだ完成しておらず、
仕立て屋のVincentは「17時に来て下さい」と言った。
相手は「19時に来るからそれまでに仕上げてくれ」と言ったのだが、
Vincentは「いいえ、17時で構わないです」と言い張った。
結局17時10分にお客さんが来て下さったのだが、
そのときにはまだ完成しておらず、
お客さんはまた明日来る、と言って去って行った。
Burkinaではこういう風にいついつまでに出来る、と言って結局出来ない、
というパターンが仕立て屋でも、家具屋でも、電気会社でも、役所でも非常に多い。
今回の場合、お客さんの方から余裕のある時間を設定してくれたわけで、
なぜそれに従わないのか理解不能だった。
私はVincentに言った。
日本が発展してる、Burkinaは貧しい、とよくBurkinabéは言うけれど、
それはこういうところに起因するのではないのだろうか?と。
日本ではお客さんとの間で、期日を守るというのは、絶対に外せない要素。
だから全力で納期に間に合わせる。
そして、アクシデントも想定して、余裕のある期日を予め設定するし、
出来ないなら出来ないとはっきり言う。
こっちは大口叩くと言うか、アクシデントを想定しないで約束をし、
出来なかったことすらÇa va aller.(なんとかなる)で済ませてしまう。
それではこの先、せっかく獲得した販路をふいにしてしまう。
停電だって多いBurkina。
それに彼は8月上旬にバイクで転んだこともあり、
SIAOに向けても数百個作る予定だったトートバッグが結局50個も作れなかった現実がある。
何でもかんでも安易に請負ってはいけないことを誰よりわかっているべきなのに…
そんなこんなでちょっと言い合いになってしまったけれど、
最終的にはラスマネさんのカツ丼を2人で食べ、
「明日も水パック集めて来るからお仕事頑張ってね」
「明日も縫製頑張るからパック集めよろしくね」
と言い合って今日を終えた。 <カツ丼を食べるVincent >
ここ(Burkina)で仕事をするだけならば、
私たちの感覚に合わせる必要は無いのかもしれない。
でも、それに合わせる合わせないの前に、そういう信頼関係の築き方があることを知っておくのは、
きっと彼や任地の人々にプラスになると信じている。
その上で最終的にどうするかは彼自身が決めれば良い。
だから、向こうが不機嫌になろうが私は思ったことを言うし、
今までやってきたことを考えれば少し険悪になっても、
それで崩れてしまう関係でもないとも思っている。
それにこうやって、共に歩んでいけるのも、もう残り少ない期間しかない。
この時間を大切に、どんどんぶつかりながら磨き上げたものを日本に届けられれば最高なのだが…
~気になったこと②~
SIAOの会場では毎日
「おい、中国人」
とよく声をかけられる。
今回のSIAOは日本が特別招待国。
直接の投資では無いにしろ、間接的に日本の資金で建てられたパビリオンもあり、
テレビでも連日日本が取り上げられているのにも関わらず、
それでもまだ「中国人」と言われるのは少しがっくりくるところがある。
とくに、ソーラン節の衣装でいるのにそう言われると、
ほとんどイラっとしてしまう。
今日も帰り道、会場から出てタクシーを探している道すがら、
物売りの男たちがいつもと同じように「おい、中国人」声をかけてきた。
私は「私たちは日本人です」と大声で叫びながら道を進んだ。
そうすると1人、わざと何度も「中国人、中国人」と言って、
おもしろがる輩が現れた。
これには正直ムカっときて、名札に書かれたJaponの文字を見せ全力で否定した。
周りのBurkinabéの1人が本当に申し訳なさそうにして、
ふざける男を止めてくれたが、
最大の援助国とも言われる日本をそうやって侮辱するのはどうなんだろう?
という想いがこみ上げ、しばらくおさまらなかった。
でも、あとになって考えてみると、
その援助も彼には直接届いて無いのかもしれないし、
だとしたら、別に日本人に対して感謝の気持ちも無いだろうし、
彼自身が中国に悪い印象を持っていなかったら、私たちが怒る理由もわからないだろう。
私は今の日中関係を見ていて、中国に好意的な印象を抱けないし、
だからあんな風に怒ってしまうのかもしれない。
でも別に直接何かされたわけでもないのに嫌うという行為はおかしいような気もする。
そして国際協力してるぞーって偉そうな面をしながら調子に乗ってる日本人を、
ちょっと冷やかしてやりたかったのかもしれない。
彼は傲慢になりかかった私に、そんなメッセージを発していたのだろうか?
もちろん、そこまで深く考えず、ただおもしろがってただけかもしれないけれど、
なんだか自分が試されているような感じで、とてもモヤモヤした気分になっている。
418日目・SIAO 5日目(たまにはリアルタイム更新)
~今日の流れ~
連日の疲れか朝は少し寝坊して、
行きたかった歯医者に行けなかった。
気を取り直して10時ごろ会場に着く。
昨日今日の感覚から、平日の朝は客足が少ないと見て良いようだ。
昨晩焼き直したJICAボランティアの活動紹介DVDは、
今日も会場のデッキで観ると字幕が切れてしまう。
PCで観れば問題無いのにどういう理由からなのだろう?
ちょっとこの件は保留。
お昼はラスマネさん(日本食レストラン「東京ですか?」のシェフ)の唐揚げ定食を食べたのだが、
その後はものすごい眠気に見舞われ、
ブースの後方で2時間ほど気を失っていた。
起きてからは飲料水パックを切り開く作業×80袋ほど。
それが終わるとさらに回収する作業。
会場内にポイ捨てされている飲料水を約150袋ほど集めて帰って来た。
そこからはまたそれを切り開き、
途中で期間中2回目のラジオのインタビューを受けたりしながら、
20時頃まで作業してからブースを閉めてパビリオンを出てきた。
ドミに戻ったあと持って帰ったそれらの袋を午前1時過ぎまでかけて手洗いした。
今日の売り上げはトータル2万フランほど。
もう売れるものが無いので結構限界に近い状態。
しかし、袋を集め、それをまた仕立て屋のVincentがトートバッグにしていく作業で、
今日は7つを完成させることができた。
またこの作業は人々の注目をかなり集めるので、
このリサイクルの取り組みを周知させる意味では大きな効果があると感じている。
売ること、販路を増やすこと、これは序盤でかなり達成できたと思うので、
ここから最後の週末までは、時間的な余裕もあるので、
リサイクルであったりポイ捨てに対しての啓発の意味を込めたアピールが出来ればいいと思う。
~気になったこと①~
Benin人のお客さんがSIAOのPagne(布)で作ったトートバッグをおととい発注して下さり、
今日はその受け取りの日になっていた。
15時頃一度ブースを訪れて下さった際まだ完成しておらず、
仕立て屋のVincentは「17時に来て下さい」と言った。
相手は「19時に来るからそれまでに仕上げてくれ」と言ったのだが、
Vincentは「いいえ、17時で構わないです」と言い張った。
結局17時10分にお客さんが来て下さったのだが、
そのときにはまだ完成しておらず、
お客さんはまた明日来る、と言って去って行った。
Burkinaではこういう風にいついつまでに出来る、と言って結局出来ない、
というパターンが仕立て屋でも、家具屋でも、電気会社でも、役所でも非常に多い。
今回の場合、お客さんの方から余裕のある時間を設定してくれたわけで、
なぜそれに従わないのか理解不能だった。
私はVincentに言った。
日本が発展してる、Burkinaは貧しい、とよくBurkinabéは言うけれど、
それはこういうところに起因するのではないのだろうか?と。
日本ではお客さんとの間で、期日を守るというのは、絶対に外せない要素。
だから全力で納期に間に合わせる。
そして、アクシデントも想定して、余裕のある期日を予め設定するし、
出来ないなら出来ないとはっきり言う。
こっちは大口叩くと言うか、アクシデントを想定しないで約束をし、
出来なかったことすらÇa va aller.(なんとかなる)で済ませてしまう。
それではこの先、せっかく獲得した販路をふいにしてしまう。
停電だって多いBurkina。
それに彼は8月上旬にバイクで転んだこともあり、
SIAOに向けても数百個作る予定だったトートバッグが結局50個も作れなかった現実がある。
何でもかんでも安易に請負ってはいけないことを誰よりわかっているべきなのに…
そんなこんなでちょっと言い合いになってしまったけれど、
最終的にはラスマネさんのカツ丼を2人で食べ、
「明日も水パック集めて来るからお仕事頑張ってね」
「明日も縫製頑張るからパック集めよろしくね」
と言い合って今日を終えた。
ここ(Burkina)で仕事をするだけならば、
私たちの感覚に合わせる必要は無いのかもしれない。
でも、それに合わせる合わせないの前に、そういう信頼関係の築き方があることを知っておくのは、
きっと彼や任地の人々にプラスになると信じている。
その上で最終的にどうするかは彼自身が決めれば良い。
だから、向こうが不機嫌になろうが私は思ったことを言うし、
今までやってきたことを考えれば少し険悪になっても、
それで崩れてしまう関係でもないとも思っている。
それにこうやって、共に歩んでいけるのも、もう残り少ない期間しかない。
この時間を大切に、どんどんぶつかりながら磨き上げたものを日本に届けられれば最高なのだが…
~気になったこと②~
SIAOの会場では毎日
「おい、中国人」
とよく声をかけられる。
今回のSIAOは日本が特別招待国。
直接の投資では無いにしろ、間接的に日本の資金で建てられたパビリオンもあり、
テレビでも連日日本が取り上げられているのにも関わらず、
それでもまだ「中国人」と言われるのは少しがっくりくるところがある。
とくに、ソーラン節の衣装でいるのにそう言われると、
ほとんどイラっとしてしまう。
今日も帰り道、会場から出てタクシーを探している道すがら、
物売りの男たちがいつもと同じように「おい、中国人」声をかけてきた。
私は「私たちは日本人です」と大声で叫びながら道を進んだ。
そうすると1人、わざと何度も「中国人、中国人」と言って、
おもしろがる輩が現れた。
これには正直ムカっときて、名札に書かれたJaponの文字を見せ全力で否定した。
周りのBurkinabéの1人が本当に申し訳なさそうにして、
ふざける男を止めてくれたが、
最大の援助国とも言われる日本をそうやって侮辱するのはどうなんだろう?
という想いがこみ上げ、しばらくおさまらなかった。
でも、あとになって考えてみると、
その援助も彼には直接届いて無いのかもしれないし、
だとしたら、別に日本人に対して感謝の気持ちも無いだろうし、
彼自身が中国に悪い印象を持っていなかったら、私たちが怒る理由もわからないだろう。
私は今の日中関係を見ていて、中国に好意的な印象を抱けないし、
だからあんな風に怒ってしまうのかもしれない。
でも別に直接何かされたわけでもないのに嫌うという行為はおかしいような気もする。
そして国際協力してるぞーって偉そうな面をしながら調子に乗ってる日本人を、
ちょっと冷やかしてやりたかったのかもしれない。
彼は傲慢になりかかった私に、そんなメッセージを発していたのだろうか?
もちろん、そこまで深く考えず、ただおもしろがってただけかもしれないけれど、
なんだか自分が試されているような感じで、とてもモヤモヤした気分になっている。
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by nao24d
| 2012-10-31 12:17