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C'est la vie!

La vie du Burkina. Jour:018

2010.07.09


La vie du Burkina. Jour:018・マラリア事後処理

Burkinaでマラリアに罹ったのに、
ここに書く前から世界中の22年度1次隊の方々からメッセージが届いていた。

ネットワークってすげぇ!

が、恐ろしい。

こっちはネット環境悪くて、
あんまり外の情報無いのに、
意外に筒抜けなんだな。


自分がマラリアに罹ったのは、
結局のところ蚊に刺されたからなのだが、

今日保険とかもろもろの話で事務所に行った際に健康管理員さんと話をして、

いろいろ今回の件について話をしてきた。


まず、
マラリア原虫を持ったハマダラカに刺されると、
マラリアを避けようは無い。

ただ、症状を緩和する方法や、
点滴治療以外で治す方法はある。

それが予防薬の服用。

でも今回運が悪かったのは、
毎日服用のマラリア予防薬から、週に1回服用のマラリア予防薬に、
今回の22年度1次隊から薬がチェンジになり、
それをたった1回しか服用していない=耐性不足な段階で発症してしまったということ。

過渡期にはいろいろ問題がつきものなのだろうか。

次の隊次からは到着後すぐ服用開始させるか、
もしくは日本にいる段階から服用できるように提案してみるとのことだった。


そして、
体力が低下しているときに罹ると、症状が重症化しやすい。

これは今回自分の水分摂取が不足していたことがまず原因であるが、
常に1.5Lのペットボトルを持ち歩き、少なくとも2Lは毎日水分補給していただけに、
どれだけ水を補給するのが適当なのか、未だに感覚がつかめていないというのが正直なところである。

十分すぎるほど、こまめに飲む。

これしかない。


ただこれに付随して言えることは、
今回から始まった首都での語学研修が、非常に厳しい環境で行われていたということである。

従来の研修先だと、シャワーの水が冷たく(寒く)感じることもあるそうだが、
ここではそんな心配は皆無。

隊員が自由に使える冷蔵庫が無く、
23時以降は基本的に冷たい水は飲めない。
できていれば濾過機のぬるい水が飲める。

ホテルの冷蔵庫内の飲料を買うとしても、
普通の価格で販売すると言われていたのに、
なぜか周辺の2倍の価格でミネラルウォーターなどは買わされていた。

冷凍機能はない。

窓が小さく、また高い位置についており風通しが悪く、
部屋の温度が夜でも非常に高い。

降水量も多く、Ouagaより随分涼しいBoboの研修先なら、
寝苦しいということはなかっただろうし、
冷凍・冷蔵庫も自由に使えるそうなので、
飲み水へのアクセスもだいぶ違っていただろう。

さらに、
自分の部屋だけで言えば、便器はあったが便座は無かったし(洋式便所)、
半数ぐらいの隊員と同じく洗面台も無かったし、
女性陣の部屋にはあるというカランの蛇口も無かったし、

要するにむちゃくちゃなところが多かった。

授業も西日のきつい教室で、夕方までずーっと座学というのはツライ。
午後は基本的に外に出て実践!という向こうの研修所の話はとてもうらやましい。
参考:Bobo研修のAccoさんのBlog
http://ameblo.jp/accosugi/entry-10580354515.html

結局今回は試験的な取り組みだったので、問題が起こるのは想定されていたのだろうが、
こういういろいろが重なったのは、
やっぱり環境に慣れていない新人隊員にはつらかっただろうということで、

自分が入院して以降、クーラーも解禁になったそうだし、
語学よりもまず健康!というように変わってきているらしい。

こっちも過渡期で問題がつきものだったということか…


あともう一つ、こちらは今雨季なのだが、
今年は特に雨の降らない雨季だそうで、
雨が降れば気温も下がって過ごしやすかっただろうにとスタッフが呟いていた。

気候まで日本人をいじめるのか…


アフリカだから仕方ない、目をつぶるしかないってことは確かに多いとは思う。

いろいろな事情や試行錯誤があって、
こういう状況で自分たちは研修を受け、マラリア予防薬を内服しているのだが、
ただやっぱり問題が起こってから対策、というのは事の重大性から見ると遅過ぎると思う。

自分ももっと気を引き締めないといけないし(先輩曰くこれからもっといろんな病気が出てくるらしい)、
こうなってしまった以上、こうした経験を今後の協力隊員の健康管理に活かしてもらえればとも思う。



その後の経過…

マラリアのときに打つ点滴、“キニーネ”はかなり肝臓にダメージを与える、と改めて聞いた。
確かにまだ歩くとすぐに疲れるし、少なくとも1カ月はそうらしい。

スタッフの方は3カ月経つまで、
本調子!と言える体調にならなかったそうだ。

まだまだマラリアの影響は続きそうである。

あいかわらず胃が重い。
by nao24d | 2010-07-09 23:30 | Au Burkina Faso